デュエルセイヴァージャスティスのネタバレコーナー
さて、ネタバレのページです。
いつものようにキャラクター単位で書いて行こうかと思いましたが、シナリオ単位で書いていこうかと思います。
その方が話がしやすいかと思いましたので。
さて、例によって改行……。
さて……と、内容に入る前に、表のレビューで書けなかったことを一つ。
攻略サイトによると、初め攻略できるキャラはベリオとカエデのみで、1週目クリア後にリコ・ナナシが攻略可能に。そしてその4人を攻略するとリリィ、そして最後に未亜となっている仕組みなんだそうです。
私のプレイスタイルは、説明書を見てとりあえず重要そうなキャラクターを後ろに残して、後は好みの逆順と決めています。
そのスタイルに則り、ゲーム開始当初に決めた攻略順が「ベリオ→カエデ→リコ→ナナシ→リリィ→未亜」……。
我ながら見事としか言いようがありません。
ちなみに、思った通りのキャラが攻略できないと判ったときは、基本的にそのキャラが攻略できる状態になるまでやり直すぐらい順番を徹底しているので、もし初めに選んだキャラがリリィとかだった場合、ドツボに嵌っていたかも知れませんね。
ぞっとしたと言ったのはこれのことだったのです。
このゲーム、スキップを駆使しても、大きな分岐に当たる8章に辿り着くまでに1時間ぐらい掛かります。1日のプレイ時間が1時間にも満たない事のある私の場合、やり直しだけで終わってしまうことになるので、このあたりをもう少し何とかして欲しかったとは思いましたね。
さて、シナリオ別感想と行きましょう。
★ベリオ・トロープ
お化け嫌いの僧侶って、いそうでいなかったですよね。
でも、後半の戦闘シーンとかでは普通にアンデットと戦っていたりして、なんか中途半端だったような気はしました。
このシナリオで印象に残っていたのは、セルの幻影石救出作戦と、レベリオン内部でのベリオとシェザルのやりとりでしょうか。前者の複線の張り方は上手かったですね。他愛ないいつもの大河とセルの会話かと思わせといて……というやり方は見事でした。
クライマックスのレベリオン発動時の迫力もなかなかのものでしたね。間違って(?)一番良いシナリオを最初に引いてしまったのではないかと思ったぐらいでした。
エピローグもベタと言えばベタですが、個人的にはこういうわかりやすい終わらせ方は好きですよ。
本当に、この時点でゲーム全体に十分満足していました。
★ヒイラギ・カエデ
登場当初はなんか説明書に書いていたキャラクターと全然違うなと思っていたのですが、本性が明らかになった噴水でのシーンは笑わせて貰いました。100年以上は軽く昔の日本のような世界から来た割に、台詞が「へもぐろび〜ん」でしたからね。
その多彩な表情の全てが愛らしく、見た目だけの評価なら彼女がナンバー1だったと思います。
このシナリオで印象に残ったのは、まずは無限召還陣破壊任務出発の際、リコが無表情でさりげなく大河を攻撃しているところでしょうか。
セルの死に様も良かったですね。ベリオ編でもそうだったのですが、このシナリオプレイ時点では彼はこの調子で全シナリオ死ぬんだと思ってました。
あと、ムドウというキャラクターも気に入っています。声優さんが良い味を出していました。
でも、アクション面での彼は凶悪そのもの。このシナリオ攻略時はノーマルでやっていたので普通に倒したのですが、ハードでプレイしていた未亜編やハーレム編の強さは、半端じゃなかったです。すさまじい見切りガード合戦になって……。
正直、ハーレム編最後の神に次に強かったんじゃないかと思います。
何回負けた事やら……。
話を戻しましょう。
最後に、やっぱりエンディングをあげたいと思います。ベリオ編に負けず劣らずの感動で、この調子で最後までゲームが続けば神ゲーになるんじゃないかと思ったくらいです。
ただ、基本的な流れがベリオ編とほとんど同じだったのはちょっと残念だったかも知れませんね。
この調子で6人全員やるのかと思いました。
ところで、このシナリオの結末ですが、最後未亜はどうなったのでしょうか?
やっぱり、大河と共にアヴァターに残ったんでしょうかね。
★リコ・リス
リコと言えば、書の精霊と言うことで人間的なものからかけ離れた、機械的な言行が特徴なのですが、話が進めば進むほど、妙に人間じみたところを見せるのが非常に良い感じでした。
まずリコで印象に残ったシーンは、序章のリコと料理長の逸話でしょうか。こういう、女の子を引き立てさせるネタは、シナリオライターの腕の見せ所ですよね。
それと、3大お笑い名場面の一つといえる爆弾発言、「マスターは私と一緒に入るの」には思いっきり笑わせて貰いました。やり直しの際、ほとんどのメッセージをスキップしていたにもかかわらず、このシーンは何回も読み返しました。
あと、Hシーンのテレパシーネタも面白かったです。だいたいこういうシーンの音声は定義上最後まで聴いているって感じなのですが、この場面は楽しみながら聴かせていただきました。
ただ、リコ編は話全体が中核に入ってきて、そちらの解説に追われたせいか、前の2つのシナリオに比べたらあまり感情移入が出来ないまま、気がついたら終わっていたという感がありました。
そのあたりがちょっと残念です。
まあ、眠いのを無理して3時までやったのも感情移入出来なかった原因の一つだと思いますが……。
★ナナシ
正直、ゾンビのヒロインってどうなのかなと思っていたのですが、攻略してみて「ああ、なるほどそう言うことか」という感じでした。
まあ、いくら何でもそのままゾンビはないでしょうね。
とりあえず一番インパクトのあったシーンは、なんと言ってもあの、アニメヒーローの乗りで高いところから飛び降りたもののバラバラ……のシーンですね。
お約束ギャグの好きな私は笑いすぎて、しばらくプレイが続けられませんでした。バックの曲も曲名からして見事にマッチしていましたね。
あとは、Hシーンで大河を慰められない身体と判ってナナシが泣きじゃくるところは名シーンだと思います。声優さんが良い声を出していました。
声優さんと言えば、このナナシの声を担当されている方は、シナリオの都合上ルビナスとロベリアと言う主要キャラクター2人も担当されていたようで、結果3種類の口調を使い分ける羽目になって大変だったと思います。特にロベリアとルビナスが2人で会話を始めると正直訳がわからなかったんじゃないでしょうか?
声の質的に一番私好みだったのがこの声優さんでしたので、余計にその辺が気になりました。
とりあえずお疲れ様でした。
……話を元に戻しましょう。
このシナリオは前の3つに比べると、8章以降もメインとなるナナシ以外のヒロインが色々出番があるのが特徴でしたね。
あと、ロベリア。勝負が決したにもかかわらず、叫び声を上げつつ意地で戦い続けようとしたシーンは名場面の一つだと思います。
エンディングも綺麗でしたね。個人的には、バッドエンドで狂気的なブラコンぶりを発揮していた未亜が、素直に二人を祝福していたのが印象的でした。
★リリィ・シアフィールド
このゲームの全シナリオの中で、一番気に入っているのがこのリリィ編です。
とにかくその長さは尋常じゃなかったですね。多分、長さで言えば後ろのシナリオの方が長かったと思うのですが、このシナリオはもう終わるだろうと思って、休み前日の夜を利用して一気に最後までプレイしたので余計にそう感じました。
長いことこの手のゲームをやってきたので、だいたいクライマックスに近づいてきたらあとどのぐらいでゲームが終わるのかは読めてくるのですが、もう終わるだろうからと思って頑張ってやっていたら朝の5時……。
後半の引っ張り具合がどれだけ凄かったかを物語ってますね。
とりあえず、印象に残ったシーンを挙げますと、まず自慰強要シーンのオチ。「きーん」って音。あれには笑わせて貰いました。
次に、闘技場でのリリィとの勝負に負けたときのリリィの台詞。誰がどう聞いても「デートだろ」と突っ込みたくなるような内容を、全く気づかず話し続けるところが妙に滑稽で気に入っています。
そして、当然と言っては何ですが、「らぶらぶビーム」を外すわけにはいかないと思います。とにかくインパクトの強烈なシーンですね。確か、大河の部屋は他の女の子の部屋の声が聞こえていたはず。と言うことは、逆にこちらの騒動も聞こえていたはずで、後でどういう噂が流れていたのかとか想像すると結構楽しめますね。
それと、このシナリオの発生条件が達成されたときに出るのでしょうか? 追加された未亜とリリィの会話で、最後の未亜の台詞「お兄ちゃんへの思いが……全部裏返るのが、怖い」って台詞は、先にバッドエンド(全員石化して終わる奴)を見ていたのでぞくぞくしました。
8章以降だと、閣下と呼ばれていた人物の台詞が良い味を出していましたね。しかし、部下ですらジウザという名前が付いていたにも関わらず、本人には名前がなかったという悲しい扱いがちょっと残念だったかも……。
あと、なんと言っても、ロベリアとリリィが対峙するシーンは外せないですね。後ろには血だらけで座り込む大河、前には剣を携える強敵ロベリア。そして、左手に魔力を溜め、眼前の敵に向け突き出すリリィ。なのに、その表情は恥ずかしさで顔を赤く染めながらも笑っているんですよね。この一枚の絵は、忘れられないものとなりそうです。
そして、最後のスタッフロール後の見せ方。この手の技法はよく見かけるのですが、この使い方は本当に見事でした。
後々考えたら、一応未亜との問題も片付けてあるのも良かったですね。
★当真 未亜
ここまでシナリオを良い方に綺麗に纏める事に徹していた感があったので、正直このシナリオには戸惑いました。
まあ、早い段階から薄々未亜が白の主と言うことには気づいていたので、こういうシナリオも出てくるかなとは思いましたが……。
『どうせダークな方面に持って行くのなら徹底的に』と言ったやり方は別段悪くなかったとは思います。むしろ、良い印象がありました。
ただ、そのリカバリに難があったのではないでしょうか?
……とりあえず印象に残ったシーンを挙げます。
やっぱりまず最初に挙げたいのは、裂け目から落ちんとしていた時の未亜の呪詛。それに続くミュリエルとのやりとりですね。このあたりは、少し全身を強張らせながらシナリオを読んでいたのを覚えています。
それと、そこから先の泥沼化も見事でしたね。自らの意志で敵将となったセルとの戦いは、こういう話を予測していなかったので驚きました。ガルガンチュア甲板上で、あとちょっとで未亜を説得出来そうになったときの「リリィの匂いがする」という台詞には、思わず「そこまでやるか……」と呟きそうになったのを覚えています。そして、リリィを眼前にして怒りの表情をむき出しにした未亜には正直引きました。
んでもって極めつけは、「もし、できるのなら……未亜を、殺して欲しい」と言う一言で始まる兄妹対決。音楽も、今まで温存していた主題歌のボーカル入りバージョン。
本当に盛り上げ方は最高でした。未亜編ノーマルエンドの見せ方は、完璧だったんじゃないかと思います。
ただ、そのシナリオをそのままトゥルーエンドに流用したのは失敗だったと思いますね。
もう少し、救いようのある話に変えてしまうことなど、これほどのシナリオを扱える方達なら造作もなかったでしょうに……。
表のレビューの最後に、表に出せない『勿体ない』と思った理由があると書きましたが、その理由はここから先のシナリオのことでした。
話を進めましょう。
このシナリオは2回目のプレイの最後の最後で、真のエンディングに入るための新たなる選択肢が増えるという仕様なのですが、前にも書いたとおり、このゲームはやり直しに時間が掛かります。『やり直しの先に新たなる選択肢がある』と、己の勘を信じてこのシナリオを最後までもう一度プレイしたのですが、あまりにもシナリオに変化がないので、最後の最後まで疑心案気でプレイしていました。
正直、このシナリオ分岐の設定は、このゲームのシステムには向いていなかったと思います。
そして、その先のお話にも個人的には『?』でしたね。
一番気に入らなかったのは、未亜の記憶が封じられてしまったことでした。あれだけの事をしておいて、本人は全て忘れて大好きな兄と幸せそうに暮らしているというのがトゥルーエンドと言うのは、どうかなと思うのですが……。
あと、リリィの処遇もなんか可哀想でしたね。傷をなめ合うような行為の末に出来た子供だけが残ったと言う終わり方を、良しと取る人はあまりいないんじゃないかと思います。
そう言えば、大河と未亜の関係も、なんか中途半端でした。本当の兄妹じゃないというのは判ったのですが、それにしてはそれまでの会話があまりにも本当の兄妹であることを強調するかのようなものばかりで……。
本当の兄妹でないのであれば、もっと違う台詞が相応しいと思えるシーンがいっぱいあったので、正直兄妹じゃないと言われたときには、その不自然さに思わず「はぁ?」と言いそうになりました。
(このレビューを全部書き終えた後、発売日を確認するために戯画のHPを覗いたのですが、HPのストーリー紹介では初めから『義理の妹』と書かれているのですね。説明書には載っていないのに……。)
……なんか批評ばかりになってしまいました。
ちょっと話をずらします。
ネタバレ冒頭で私の攻略順を書きましたが、あの順番には続きがありまして、正確には「……リリィ→未亜ノーマル→ハーレム→未亜トゥルー」となっています。
そう、このエンディングよりも先に、『ジャスティス』のエンディングとも言えるハーレム編をクリアしてしまったんですよねえ。見事だったのは途中までだったのですよ。
だから、余計にこのシナリオが頭に残っているんだと思います。
何せ、最後にプレイしたシナリオですからね。
正直、未亜編ノーマルエンドの次に、己が進んでいるルートがお望みの未亜編トゥルーエンドではなく、ハーレム編だという事は途中で気づきました。
先述したとおり、己が望んでいない順番のルートに入ってしまった場合は、大概望んだ通りのルートに入るまでやり直すことにしています。なのに、このときに限ってやり直さなかったのは、この2つのシナリオの出現条件がはっきりしなかったために、時間の無駄を防ぐためそのまま現在攻略可能なシナリオを選ぶという、やむをえない理由からでした。
結果、一番気に入らなかったシナリオを最後に見ることになってしまい、やり直さなかったことを後悔しています。
そして、やり直しのしにくいゲームシステムに文句をつけたくなる私が産まれました。
シナリオを重視するなら、重視した分だけゲームは簡単に。
これ、鉄則です。
プレイヤーが攻略順を完全制御できるように、細心の配慮を払うべきだと思います。
もし、8章の時点で未亜編トゥルーエンドに入ったのがすぐに判る仕様であったのなら、間違いなくそちらを先に選択してたでしょうね。
そしたら、このゲームを終わらせたときの印象もまた、別のものになっていた筈です。
そう思うと非常に残念で仕方がありません。
というか、あれだけ序盤シナリオの順番がしっかりコントロールされている仕様なのにもかかわらず、何でハーレムが絶対最後になるようになっていなかったんでしょうね。
不思議です……。
そう言えば、前作「デュエルセイヴァー」をプレイした人は、必然的にこのシナリオが最後になるんですよね。他の方も、私と同じようなことを言っていたのかなあ……?
さて、批判ばかり書いているのもなんですので、最後に未亜編で良いなと思ったところを二つばかし……。
まず、このシナリオではシェザルが良い味出していました。普段ムドウといがみ合っているのに、いざムドウが殺られると結構こだわっていたりしていて思わずにやりとしました。
死に際の台詞もなかなか彼らしくて良かったですね。
あと、エピローグの最後で見れる、ミュリエルの本当の笑顔がもの凄く印象深かったです。大河が「見てみたかった」と言っていましたが、実は私も途中で少しだけ見せていた苦笑いが気に入っていて、「本当の笑顔を見てみたいな」と思っていたので、最後にこれを見たときはまさに「願ったり叶ったり」でした。
★ハーレムエンド
という訳で、未亜編トゥルーエンドの前に見てしまった『真のエンディング』、ハーレム編です。
ハーレムエンドという名称からして、最後はパッケージにあるような救世主候補生に囲まれてのHシーンだと思っていたのですが、このCGがシナリオ入り口の8章のものだとは思いませんでした。
しかも、そのシーンの長いこと長いこと……。台詞をしっかり聞きながらやると、1時間ぐらい掛かるんですよねえ。この、『どうせやるなら徹底的に』精神は高く評価したいと思います。
細かい絵の変化も面白かったですね。特に気に入っているのが、壮行会の一番初めのCGで、後ろの方で小っさくなっていた未亜です。初め無理して?泣きながら一気飲みをしていたはずなのに、いつの間にか泣きやんで目が据わってるんですよね。こういう細かい芸は、個人的には大好きですのでどんどんやって欲しいですね。
次に印象に残っているのが、ダウニーの裏話です。こういう「悪人には悪人なりの理由がある」って言うのが好きで、私自身シナリオを書く時はこの辺を注意して書いた覚えがあるので、この1シーンには好感が持てました。
ただ、いつもの冷静なダウニー節ではなく、この辺りを語るときはもう少し感情的にしたほうがなお良かったかも知れませんね。
まあ、私の好みですが。
それと、ダリアがガーゴイルの群れに突っ込んでいくシーンはちょっとうるっと来てしまいました。別れ際の台詞と、ちょっと寂しそうな笑顔が素晴らしかったですね。
あと、話が前に戻りますが、8章で一行が群衆と話をするシーンのSEの細かい変化は見事な演出だったと思います。
……しっかし、このハーレム編、各ヒロインに活躍の場を持たせるのは良いのですが、各個別シナリオの部分部分を抜いて作ったがために、なんかダイジェスト版を見ているような感じになってしまったのは少し残念でした。
なんか、「全てのヒロインが対等に活躍……」とか書いている割には、リコが全然活躍していないのもちょっと問題かも知れませんね。(神を追い返すシーンにイベント用CGを付け加えればそうも思わなかったのかも知れませんけどね)
話はころっと変わりますが、クレシーダ王女って報われないキャラクターですね。
ハーレム編で、味方側の主要登場人物で死んだのって彼女だけのような……。セルが所帯を持ったと言うことが書かれていたので、てっきり相手がクレアだと思っていたのですが、どこにも生きていたっぽいことは書かれていませんでした。
ダリアは生きていたのにね。
(→PS版の話あり反転注意。やる予定のある人は見ないでね。そう言えば、後発のPS2版ではクレア編が存在するそうですが、これはこの部分に納得が行かなかった方達の声が、反映されたものなのかも知れませんね。)
さて、そろそろ終わりにしましょうか。
最後にまた批評を一つ書かないといけません……。
このハーレム編ですが、1回目のプレイでは全てが見れない仕様になっています。
私がそれを知ったのは、ゲーム本編を終わらせて2週間経った後、GCモードの空き方に不自然なものを感じて、初めて攻略サイトを確認したときでした。
……どうしてこのような仕様にしたのか不思議でなりません。
私には無意味なプレイ時間の増長に過ぎないと思います。
というか、気づきませんよこれ。
普通のアドベンチャーゲームなら、CGが埋まってなかったらまだ未読の文章があるとすぐ気づきますけど、このゲームの場合、おまけのアクションゲームにも報酬CGがあります。
表のレビューにも書きましたが、このおまけを完全攻略するには中途半端なアクションゲームの腕では無理があります。
中には、はじめから攻略を諦めてしまった方もいるのではないでしょうか?
そんな方は、諦めた報酬CGと共に、本編を締め括る1シーンを見逃しているのかも知れませんね。
また、この1シーンが、私が本当に求めていたハーレム編の終わらせ方だったので、余計に残念で仕方がないのです。
正直2週間の間、「最後に大河が戻ってきた事を臭わせるだけでもちょっと書けば、完璧だったのにな……」と思い続けていたので、それが見れて嬉しいというより、「なんで最初に見せてくれないんだ!」っていうのが先に来てしまいました。
『終わりよければ全て良し』という言葉があるくらい、何でも締めの部分は重要です。
時を経てそれを思い返したとき、覚えているのは大概が一番最後の部分の印象なんじゃないかと思います。
このゲームは、全体的に素晴らしいできだったにもかかわらず、重要な部分の締め方でことごとく失敗をしているような気がします。
もし、最後にプレイしたのがハーレム編で、1回目のプレイで大河が戻ってきたシーンまで見れて、それでゲームを完全終了していたのであれば、手放しで褒めちぎっていたのではないかと思います。
恐らく、未亜編であれほど書くこともなかったでしょう。
今後、この辺を気をつけて行けば、もっと評価を得ることの出来る作品が完成すると思うのですが、どうでしょうか?
……最後に。
少し前良くテレビに出ていた芸能人じゃないですが、斬るだけ斬ったので最後に私自身を斬っておきます。
私はゲームをプレイ中、レビューで書きたいことをその場でメモしながらプレイしているのですが、最後に纏めて書くと、前半のシナリオの詳細を忘れてしまうので、最近は各シナリオを攻略するごとにレビューを纏めていたのですが、今回は見事に忘れていました。
その結果、前の方と後ろの方のテキスト量が全く違うという代物になってしまったのです。
本当は、前の方のシナリオでも色々書くことがあったと思うのですが、ほとんどなくなった記憶とメモだけでは……。
あと、仕事が多忙を極めて、未亜編トゥルーエンド終了時点から、実際にレビューを書き始めたのが1ヶ月後だったのも影響しています。
ゲーム自体に2ヶ月ほどの日数を要したので、ベリオ編を攻略してからおおよそ3ヶ月……。
だいたい、このレビュー自体も作成に2週間程の日数が掛かってしまいました。
それを考えると、まだ書けている方なのかも知れませんが、人様が一生懸命作ったものに対して、とやかく言えるだけのものが書けたのかと言われると……。
……反省、ですね。
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