Silver Moon
発売元:RAN−Software
発売日:99年2月11日
記入日:2000年1月12日


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タイトルロゴ このゲーム、発売から約1年近く経過しています。当時、購入予定に入っていたものの、多忙により購入を断念した経緯があるのですが、年末セールに安価で出回っていたので、一度は諦めたプレイを始めることになりました。
 雑誌の紹介記事では、自分好みのキャラクターデザイン&グラフィックで一際目を惹いた作品ですが、内容の方はどうだったでしょうか?
 ゲームの紹介に行きましょう。身よりのない子供の中から素質のある子を引き取り、天才を作り上げる英才教育機関「GEO」。そんな環境の中で育った主人公、日吉亮は、約束された将来を蹴り、ごく普通の高校桜ヶ丘学園へ入学する。
ゲーム画面 今まで味わえなかったごく普通の生活を楽しむ主人公に、目眩・倦怠感などの身体異常が。それと同時に現れた謎の女性「V.A」。
 彼女は告げる。「あなたの寿命は、あと15日」だと…。
 亮にGEOから抜け出すきっかけを作った幼なじみ的存在「真上やよい」、亮と同質人種で生徒会長の「芥川巴」、妙に明るく喧嘩が強い「松が丘忍」、音楽部の後輩で天才的なバイオリンの腕を人前で披露できない「安岡寺真琴」。
 残された時間の中、愛するものを見つける亮。迫る運命の日を前に、彼は一体どうするのだろうか。そして、残されたものは?
 ゲームシステムを評価しましょう。このゲームは、他のゲームにはない部分がいくらかあります。「ジョイスティック対応」「グラフィックセーブ」「オートプレイ」がそれです。主にマウスの動きをジョイスティックに割り当てたり、スクリーンキャプチャーを常駐させている自分にはあまり関係ない話なのだが、初めからこういう機能に対応しているのは、ゲームを楽しむ側に立ってゲームを作っていることがよくわかる。
 ただ、欲を言うと、グラフィックセーブは自動連番保存に、オートプレイは速度調整に対応して欲しかったな。ジョイスティック対応も、よく考えればシステム供給をしているアクティブの専売特許(?)みたいなものだから、あまり褒めても仕方がない?安岡寺 真琴
 あと、個人的に気に入っているのが、昼休みや放課後など、選択肢の前に流れるバックのしゃべり声。よく聴くと、いろんな事を喋っている。パターンも数種類あり、思わすじっくり聴いてしまう。こういう小技が、私は好きだったりする。
 音声関係の話をしたところで、ついでに音楽の話もしましょうか。このゲームの主人公日吉亮が音楽部の部長をしている関係で、音楽関連の話がよく出てきます。それも、ゲーム音楽しか聴かない人(私のこと)にはわからないレベルの話が。ゲーム内にもクラシックの名曲を引っぱり出したりして、たかがゲームの音楽だからと手を抜いた感じはまったく見受けられませんでした。特に気に入っているのは「Because」という後半よくかかっている曲で、場面を盛り上げるのに一躍かっていたと思います。
 次に、初めに目を惹かれたと言ったグラフィック。キャラクターデザインは個人の趣味が大きくはいるので何とも言えないが、個人的にはかなりのお気に入り。真琴なんか本当に可愛いですね。それと背景。ちゃんと書き込んであるのは好ましい。特に評価したいのは光の使い方で、光をバックにした真琴がバイオリンを弾くシーンなんかは、本当に綺麗ですね。真上 やよい
  それと、この手のゲームでは珍しく、主人公のキャラデザをしっかりとしてあります。それどころか、画面全体を使った絵が他の女の子と同じぐらいあるのには驚き。絵に自信があるんでしょうね。
 最後にゲームシナリオ、総合的な評価です。ゲーム自体は簡単で、誰でも最後までプレイすることができます。(その上にヒントが付いているのは良) 話の方もなかなか綺麗で、初めのプレイは食い入るようにしてやりました。私がよく言うシナリオと難易度のバランスは適当だったんじゃないかと思います。
 ただ、2回目以降のプレイとなると、シナリオに使い回しの部分が多く、だんだんゲームを楽しむから、ゲームを終わらせるための作業を繰り返すに変わってきたのが残念です。特に後半部分に使い回しが多く、ぽんぽんとメッセージを飛ばしてしまった結果、プレイ自体が乱雑になってしまい、使い回しでない部分まで勢いで記憶から飛んでしまったみたいです。後の方で攻略したシナリオほど印象がないのがその証拠でしょうか。
 話自体を作るのは上手いみたいなので、もしこの後半部分が各シナリオ全て違っていたなら、もっともっとこのゲームの評価は上がっていたと思います。
 ちょっときつめになってしまいましたが、これも期待の現れです。以降の作品は「メッセージスキップ機能なんて使わせないぞ」ぐらいの気持ちでやって欲しいですね。そうすれば、更に上の評価を貰えるはずです。


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